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2005年8月8日に自民党の小泉純一郎総理大臣が郵政民営化法案を可決させるため衆議院を解散。郵政民営化を天文学者ガリレオ・ガリレイの言葉を引用した会見や、法案反対の自民党議員を公認せず刺客を対立候補として送り込むなど話題性が高く国民の注目度が高かった衆院選。


小選挙区が67.51%(前回衆院選59.86%)・比例代表が67.46%(前回衆院選59.81%)
期日前投票者数は、8,962,955人(有権者のうち8.67%)


与党が327議席(自民党が296議席・公明党が31議席)と小泉首相のメッセージが国民に受け入れられた形となった。
後の特別国会で10月14日に同内容の関連法案が可決・成立。


民主党は、改選前の177議席から113議席と大幅に議席を減らし当時の岡田克也党代表が引責辞任した。


小泉劇場と呼ばれたカリスマ首相のメッセージが国民心理をうまくつかんだ選挙といえる。


「国民の皆さんがこの郵政民営化必要無いのか?国民の皆さんに聞いてみたいと思います。云わば今回の解散は郵政解散であります。郵政民営化に賛成してくれるのか、反対するのか、これをハッキリと国民の皆様に問いたいと思います。」


「「郵便局の仕事は本当に公務員でなくては出来ないのか?」「役人でなくては出来ないのか?」私はそうは思いませんでした。」


「約400年前、ガリレオガリレイが天動説の中で地球は動くという地動説を発表して有罪判決を受けました。その時ガリレオは「それでも地球は動く」と言ったそうであります。」「私は今、国会で、郵政民営化必要無いという結論出されましたけれども、もう一度国民に聞いてみたいと思います。「本当に郵便局の仕事は国家公務員じゃなきゃ出来ないのか?」と、「民間人ではやっちゃいけないのか?」と。」といったメッセージにより、郵政民営化が「正義」、反対勢力が「悪」といった構図の心理状態になった国民も多いと思われる。


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